ECM/MDで大きなコストダウン効果をねらうには

2018/04/03

モジュラーデザイン導入の目的|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]

モジュラーデザインの目的には、「設計手順標準化」と「部品構造モジュール化」の2つがあります。「設計手順標準化」とは、三者三様で行われている設計手順を標準化し、あるべき手順を追求し、設計リードタイム(LT)短縮により開発費の低減へ結びつきます。

「部品構造モジュール化」とは、製品の品揃えを損なわず部品種類を削減することにより、設計工数・受注工数の削減、製造ラインの削減による設備投資・工程設計工数の削減、製造現場における金型・治工具費の削減、在庫低減へ結びつきます。

製造原価のコストダウンにおいて、生産量に比例する材料費・直接労務費などの変動費のコストダウンはVE(Value Engineering)・IE(Industrial Engineering)により個別の品種・品番を攻めていきます。モジュラーデザインは、製品群全体を俯瞰して攻めていく方法であり、製造原価における固定費をコストダウンする手法です。



量の少ないものは単位あたり固定費が高い|エンジニアリングチェーンマネジメント/モジュラーデザイン研究会[ECM/MDI・PLM]

原価には、利益を計算するときに欠かせない変動費と固定費という切り口があります。
変動費は製品を作るごとに発生する“材料費”“直接労務費”“変動経費”などで、生産量に比例して増えていきます。固定費は生産量には無関係に固定的に発生する“開発設計費”“設備費”“金型治工具費”“間接費”などがあります。

ここに1個作ると100円の製品があり、原価の内訳は変動費(青色)が50円で、固定費が50円であります。この製品を5個作るとすると1個の原価はどうなるでしょうか。変動費の50円は変わらず発生しますが、固定費の50円は生産する生産量で割られるため、5個作った場合10円(50円÷5個)となり原価は60円(50円+10円)になります。つまり生産量は多くなればなるほど1個当たりの固定費は低減されることになり、同じ製品でも作る生産数によって原価は異なってきます。

図の棒グラフは製品のP-Q(Products-Quantity)分析で、縦軸は生産量、横軸は製品の品番を表わしています。P-Q分析は、品番数の多い順に並べ、量の多い群をA層、中量をB層、少量をC層と層別します。一般に、A層は全体の品番数上位20%で総生産数の80%、〔A層+B層〕の品番数上位50%で総生産数の95%、残りのC層の品番数50%で総生産数の5%を占めるといわれています。つまりC層の特長は、生産数が少なく種類の多いことになります。

モジュラーデザインにおいてコストダウン効果の大きいのは、C層の製品です。したがって、まずは製品全体のP-Q分析においてC層の製品の統廃合を検討し、全体の最適製品ラインアップを構築していくことが重要です。




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